同じ研究題材の論文を読むことや、世間から評価の高い論文を読んでおくことは、自分の知識を深めるためにも重要な勉強法の一つだと言えます。
しかし、医学論文は、通常の英文と違い、フォーマットが独特であるため、医学論文独自の構成を理解する必要があります。
今回は医学論文や論文を読むときの勉強方法をご紹介します。
医学論文を読むにあたって、確認しておきたいのが論文規定です。もしもジャーナルなどに投稿したい場合、それには必ず投稿規定というものがあります。大学課題などの論文などにおいても同じことが言えます。投稿規定には文字制限や見出しが指定されていたり、図表の数に制限がある場合があります。これらのことは論文の構成を考えるにあたって最も重要な部分になってきますので、はじめに必ず確認しておくことが重要です。
次に、目的を決めて論文の全体像を考えておきましょう。全体像が見えてきますと、構成も自ずと見えてくると思います。タイトル、序論、メソッド、結果、考察、結論など、一般的な論文にはセオリーというものがありますので、自分が書きたい分野の論文を多く読み、論文構成の参考にすることも大切です。
医学論文を読むにあたって、頻出する単語や英文表現というものがあります。出てきたときにいちいち調べていると、時間がかかってしまいますよね。やはり頻出する単語や英文表現はある程度覚えておくことが重要です。
例えば、「associate」です。意味は「関連(関係)する」で、異なる2つの事象を関連づける際の文で頻出します。他にも、「establish」=「証明する、確立する」や、「identify」=「特定する、明らかにする」など、普段では馴染みのない単語が論文では頻出します。医学英単語の参考書などもありますので、それらを参考にすることをおすすめします。さらにネットなどで調べると、医学論文に頻出する英単語をまとめてくれているサイトもありますので、これらを参考にし、自分でまとめていくことが覚えるための近道になります。
意味とともに、発音の仕方も覚えていくと良いでしょう。書いて覚えるだけではなく、口で発音することで記憶しやすくなります。語呂合わせで覚えるという方法もありますので、自分にあった覚え方を見つけ、論文制作をスムーズに進めていきましょう。
肯定的に読むということがダメというわけではありませんが、否定的に読むことによって身につくことがあることも事実なのです。批判的に読もうとすると、相手の文章の粗や、スペルミス、矛盾点などを探そうとします。実は、英文添削などにおいて、こういった考え方がプラスになるということがあります。
肯定的に読んでいるだけでは、自分が書く側になったときに矛盾点などに気づかないことが多くなってしまいます。自分が書いた文章というのは、書いたときの苦労も相まって、比較的甘く見てしまうということもあるかもしれませんが、ときには厳しい目をもってチェックする目を養うことも大切になってきます。
批判が少ない文章というのは、往々にして多くの人にとって読みやすく、理解しやすい文章であるということが多いのです。
医学論文を読むときに気にしておくべき点や見るべき点をわかっていて読む場合と、まったく意識せずに読む場合とでは、頭にどれだけ残るかの具合がちがいます。普段の勉強においても、自分がどのように勉強していくべきか、どのような点を伸ばしていけばよいかを意識することによって、より勉強が身に入るようになるでしょう。常日頃自分の勉強計画を立てながら目標に向かっていくことが、英語上達への早道になります。
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