ハイネイティブとはどのようなサービス?論文を英文添削してもらう方法

ハイネイティブ(HiNative)とは、ネイティブスピーカーに外国語について気軽に質問できるスマートフォンアプリのことです。


英語などの外国語を学習している方や、英文添削サービスを探している方の中には、アプリのハイネイティブについて知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ハイネイティブのサービス概要やメリット、デメリット、添削方法についてもご紹介いたします。

ハイネイティブ(HINATIVE)とは?


ハイネイティブとは、語学や文化について、ネイティブスピーカーにスマートフォンを使って気軽に質問できるスマートフォンアプリのサービスのことです。
自分が学習している言語についてネイティブに質問できるので、ビジネスやアカデミックなど、様々なシーンで活用できます。

先述した通り、ハイネイティブではネイティブが言語学習をサポートしており、ネイティブならではのサポートを受けられます。

例えば、文法的には合っていてもネイティブにとっては不自然な言い回しである場合などに指摘してもらえるので、よりナチュラルな会話を目指せるのです。

運営会社について


ハイネイティブを運営しているのは、株式会社Lang-8(ランゲエト)です。
「世界中のネイティブスピーカーの知と経験の共有」をビジョンに掲げており、知識や経験をexchange(交換)できる環境を目指しています。

会社は2007年6月に喜 洋洋氏によって立ち上げられました。喜氏は学生時代の留学経験を通して、母国語をお互いに添削することで言語力が伸びたことを実感し、本サービスを開発しました。

2020年6月には、ハイネイティブのマンスリー・アクティブ・ユーザーズ(月間利用者)が1,500万人を突破したことが話題になりました。

Lang-8は、ハイネイティブをグローバルプラットフォームに成長させることを目指して、日々サービスの改善に勤しんでいます。

ハイネイティブの特徴


ハイネイティブではどのようなことができるのでしょうか?
ここでは、ハイネイティブの特徴を解説します。

113言語対応


ハイネイティブの特徴として、113言語に対応している点があります。
以前までハイネイティブでは質問検索機能の対象言語が15言語に限られていました。

しかし、対応言語を113言語に拡大し、2020年6月時点、全世界232ヵ国で利用されるまでに成長しています。

ちなみに質問検索機能では、わからない単語を検索すると、質問に対する回答だけでなく、翻訳も表示されます。ネイティブの言い回しなどを調べる際に役立つ機能です。

ネイティブに質問


ネイティブに直接質問できる点は、ハイネイティブの大きな特徴として挙げられるでしょう。

ビジネスシーンやアカデミックな場面では、ネイティブの自然な言い回しが求められることがあります。
ネイティブに直接質問できるため、「生きた表現」を学ぶことが可能です。

また、自分が書いた文章をネイティブに添削してもらうこともできます。
特に「外国語日記」は気軽に文章を練習できる機能として高い人気を集めています。

さらに、ネイティブスピーカーの発音を確認できたり、自分の発音をチェックしてもらえたりなど、スピーキング対策も行えます。

IPHONE/ANDROIDに対応


ハイネイティブは、iPhoneとAndroidに対応しています。
そのため、スマートフォンで気軽に言語学習が行えるため、隙間時間などを有効活用することが可能です。

ハイネイティブのアプリに関しては、App StoreやGoogle Playから無料ダウンロードできます。
無料でダウンロードできるため、自分にあわないと感じたら、好きなタイミングで利用をストップすることもできます。

仕事や勉強で忙しくて時間がない方も、気軽にアプリを利用できるので、興味のある方はダウンロードしてみましょう。

ハイネイティブを利用するメリット


ハイネイティブはどのようなシーンで役立つのでしょうか?
ここでは、ハイネイティブを利用するメリットを紹介します。

気軽に質問できる


ハイネイティブでは、気になったタイミングでどこからでも気軽に質問できます。
スマートフォンアプリさえあれば、いつでも質問できるので、わからないことを後回しにしがちな人にもおすすめです。

例えば、英語で取引先にメールを送らないといけないビジネスマンの方も、ハイネイティブを利用することで、ビジネスシーンで使われる英語表現について、気軽に質問できます。

英会話などに通っている方でも、レッスン時間でないと質問できないケースも多く、気になったタイミングで気軽に質問できる点はハイネイティブの大きなメリットといえるでしょう。

ネイティブの発音を確認できる


ハイネイティブを利用することで、ネイティブの発音を確認できます。
もちろん、現在はインターネットなどで検索すれば発音を確認できることがほとんどですが、機械的な発音で、自然な発音を学べないケースも少なくありません。

しかし、ハイネイティブを利用すれば、ネイティブの自然な発音をチェックできます。
なお、インターネットで検索した場合は標準語の発音が再生されることがほとんどですが、ネイティブに質問することでアクセントなどについても理解を深められます。

例えば、イギリス英語とアメリカ英語でアクセントが大きく違う単語も数多く存在するので、ニーズにあわせてネイティブの発音を確認することができるのです。

質問テンプレートを利用できる


「ネイティブに言語について質問したいけど、質問文を正しく完成させられる自信がない」という方も安心です。
ハイネイティブでは質問テンプレートが用意されています。

そのため、わからない単語や言い回しを入力するだけで質問できるので、気軽に確認することが可能です。
言語学習をしている方の中には、質問文を作成すること自体が大変な作業と捉えており、結局答えがわからないままになってしまったという方も見受けられます。

しかし、ハイネイティブではテンプレートを利用できるだけでなく、質問文を作成する手間も省けるので、時間がない方も簡単に質問できます。

無料で使用できる


基本的にハイネイティブは無料で利用できます。
無料で使える範囲が広く、重宝しているという声も多く見受けられます。

有料版のハイネイティブ・プレミアムでは、質問文の添削テンプレートを使える、優先表示チケットが1ヶ月あたり10枚配布されるなどのサービスが利用できます。

無料版でも十分に言語学習を進められますが、よりスムーズな言語学習を目指したいという方は、有料版にアップグレードするとよいでしょう。

ハイネイティブを利用するデメリット


ここまでハイネイティブを利用するメリットを紹介しましたが、デメリットにはどのような点があるのでしょうか。
ハイネイティブのデメリットを紹介します。

論文の校正には向いていない


ハイネイティブは、論文の校正に向いているサービスとはいえません。
サービスでネイティブに質問できるのは、あくまでワンフレーズであるなど、論文を丸々校正してもらうのは難しいようです。

論文を1文1文確認してもらうとなると、時間がかかるだけでなく、質問の回答者によって違った回答が出てきてしまう可能性があります。

そのため、論文の校正サービスを探している方は、プロが校閲や添削を行っている別のサービスを利用することをおすすめします。

回答者はプロではない


ハイネイティブの回答者はネイティブではありますが、プロではありません。
そのため、論文添削などの目的で利用したい方にはおすすめできないでしょう。

論文を添削するには、学術的な知識や、研究分野の専門用語への理解が求められることがあります。
ハイネイティブの回答者は論文添削のプロではないので、このような知識が不足している可能性があるのです。

ハイネイティブはあくまでビジネスシーンでの言い回しなど、ちょっとした質問がある時におすすめのサービスになります。

リアルタイムで回答をもらえない


ハイネイティブのデメリットとして、リアルタイムで回答をもらえない点が挙げられるでしょう。
質問は自分の好きなタイミングですることができますが、回答が表示されるまでに時間がかかることがあります。

ビジネスシーンなどでやり取りをする場合、その場で会話を続けるスキルを身につけることが求められます。

相手が言っていることを瞬時に理解して答えるスキルを身につけたい場合、ハイネイティブはおすすめできません。
そのような場合は、英会話などリアルタイムでコミュニケーションを図れるサービスを利用するとよいでしょう。

論文を英文添削してもらう方法


論文などの添削を依頼したい方は他のサービスを利用することをおすすめします。
ここでは、英語論文を添削してもらう方法を確認しましょう。

ネイティブの知人や教授に確認してもらう


英語で書いた論文を確認してもらう方法として、ネイティブの知人や教授に確認してもらう方法が挙げられます。
知り合いにネイティブの方がいるのであれば、自然な言い回しなどを踏まえながら論文を確認してもらえます。

また、英語力のある教授に論文を読んでもらうことで、英語だけでなく、学術的な視点から論文を読んでもらうことができます。

しかし、論文の添削を依頼できるネイティブの知人や教授が周りにいないという方も少なくありません。
その場合は、校閲サービスを利用するなど、他の方法で英文添削してもらうことが大切です。

オンラインの英文校正ツールを利用する


オンラインの英文校正ツールを利用することも可能です。
英文校正ツールとは、自分が書いた論文を自動で添削してくれるツールを指します。

オンラインの英文校正ツールとしては、Grammarly (グラマリー)やGinger(ジンジャー)、ProWritingAid(プロ・ライティング・エイド)などが挙げられるでしょう。

英文校正ツールによって、優れている点や特徴が大きく異なります。無料で利用できるツールも存在するので、自分にあうツールを選ぶことが重要です。

英文校正サービスを利用する


プロに英文添削してもらいたい方には、英文校正サービスを利用することをおすすめします。
英文校正サービスとは、海外のジャーナルで論文を出版したい研究者の方に向けて展開されているサービスです。

論文出版経験者や査読経験者、博士号取得者など、学術領域での活躍経験があるプロに添削してもらうことができます。

ただし、プロに依頼する方法であるため、費用は高くなる傾向にあることを覚えておきましょう。
実績のある専門家に論文を添削してもらいたい方や、品質の高い校正サービスを利用したい方におすすめの方法です。

まとめ


今回の記事では、ハイネイティブを利用することを検討している方に向けて、ハイネイティブの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。

ハイネイティブとは、スマートフォン1つでネイティブに気軽に質問できるアプリサービスで、無料で利用できる範囲が広く、気軽にちょっとした質問を好きなタイミングですることができます。

しかし、論文の校正には向いているサービスとはいえません。
論文の校正をしてもらいたい方は、ネイティブの知人や教授に確認してもらう、またはオンラインの英文校正ツールや質の高い英文校正サービスを利用するなど、他の方法を見つけることをおすすめします。

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