英文添削をするとなると、文章全体の内容からスペルチェック、構成など多くのチェックポイントがあります。
自分で校正や校閲することも可能ですが、英語力や時間の制限があるならば、専門サービスを利用するのもひとつの方法です。
自身で英文チェックする際のポイントや注意点、専門の英文チェックサービスのメリット・デメリットを解説します。おすすめの英文添削サイトも最後に紹介していますので、検討中の方は参考にしてみてください。
Contents
英文チェックのポイント | |
---|---|
全体 | 使用言語が対象読者に適しているか |
時制が専門分野やスタイルに適しているか | |
記述スタイルの統一 | |
文法・スペル | 主述の呼応 |
時制が適しているか | |
冠詞の用法 | |
ピリオド、ダッシュ、コンマなど記号の使い方 | |
誤字・脱字の有無 | |
分かりやすい語句が使われているか | |
文章の内容 | 内容に欠如している部分、補うべき情報はないか |
意図を明確に表現できているか | |
不適当な情報はないか | |
内容に矛盾はないか | |
専門用語が適切に使われているか | |
構成と書式 | 大文字の表記や数字の表記スタイルが、専門分野の慣例に従っているか |
次の段落への移行のスムーズさ | |
記号や段落間スペースなどの用法が守られているか | |
論理的な構成ができているか | |
説得力の有無 | 研究の背景や根拠、結果を記載しているか |
データや研究結果が、論文に関係しているか | |
本文に図や表の重要な結果がまとめられているか | |
参考文献が適切に引用されているか |
英文チェックを行う際は、以下の5つのポイントをもとに、それぞれ確認を進めていくようにしましょう。
英文全体のイメージとは、文章の内容やスタイルが、分野や提出先に沿っているかといったことです。
求められる文章のイメージに適しているかどうかを確認します。対象読者を意識できているかどうかも重要なポイントです。
全体のイメージに問題なければ、文法やスペルなど、英文の基本的な部分を確認していきます。誤字・脱字などの基本的なミスをはじめとして、文法や言い回しなどに不自然な点がないかなど、細かくチェックする必要があります。
内容が適切かどうかも欠かせないポイントです。自身が主張することがきちんと表現できているのかを確認します。そのためには、不足している内容、あるいは削除すべき情報はないかなどのチェックも必要です。
全体の構成と書式の確認も欠かせません。論理的に適切な構成かつ、読みやすい流れになっているか否かも重要です。書式については、各専門分野の慣例に沿った形式となっているかがポイントとなります。
あらゆる文章において、説得力も必要です。説得力を持たせるためには、適切なデータの引用や、図や表の挿入、参考文献の引用などをするのもポイントといえます。いずれも、文章の内容に適したものかどうか確認することも求められます。
文章を仕上げてチェックする際は、第三者の目線で確認するのがポイントです。英語で文章を書いているということは、一定以上の英語スキルがあるということでしょう。実はそれが、校正ではネックになることがあるのです。
日本語と英語、両方が理解できているからこそ、日本語的な英文であっても違和感を覚えにくくなります。すると日本語を直訳したような英文になっていることに気づかない可能性が出てきてしまいます。そのため、完成した文章を客観的に添削することが必要です。
英文チェックをする際には、チェックサイトを利用する方法もあります。
日本人が日本語で書く文章であっても、文章の構成から単語のチョイスまで、すべて納得のいくように仕上げるのは難しいものです。ネイティブでない人が書く英文となると、なおさら困難といえるでしょう。
文章を書くだけでなく添削も必要だとすると、負担が大きくなります。そういったストレスや時間を低減させるのが、専門添削サイトの魅力です。
ここでは、チェックサイトを利用するメリット・デメリットについて解説します。両者を理解したうえで検討しましょう。
英文チェックサイトで校正してもらうということは、単純に自分以外の第三者によってチェックしてもらえるということです。自分では見落としていたミスや、より適切な言い回し等のアドバイスが受けられるのは、文章を仕上げるうえで重要となります。
客観的なチェックが可能なのは、専門サイトならではのメリットです。会社によっては2人の校正者でダブルチェックを行なっているケースもあるので、必要に応じてそういったサービスを実施している会社を選択するとよいでしょう。
専門分野に特化した校正者にチェック依頼できるのもメリットのひとつです。英文のクオリティは、いかに専門性のある分野に対応できるかが鍵となります。
医歯薬学系や生物学系、物理・化学系、経済学・ビジネス系など、自身の専門分野に特化した校正サービスを行なっている会社を選択するのもポイントです。
英文添削サービスは、手軽に利用できるのもメリットとして挙げられます。添削する英文の分野や内容、ボリュームにもよりますが、最短で当日納品を実施しているような会社もあるので、急ぎの案件でも対応可能な場合もあります。手軽で、さらに正確な英文が完成できるのが、専門サービスならではの利点です。
特定の分野に特化した英文であっても、客観的な視点で、手軽に正確な添削サービスが受けられるのが主なメリットです。その一方で、コスト面においてデメリットが生じることもあります。
たとえば論文を書くとなると、専門性が高いだけでなく単語数が多くなるため数万円単位で費用がかかるのが一般的です。会社やプランにもよりますが、専門分野の校正者や複数のチェックが入る場合など、高品質なサービスになるほどコストがかかると考えましょう。見積もりを出してもらえる会社が多いので、複数社を比較するのもポイントです。
ここでは、英文チェックサイトのおすすめを3社紹介します。各サービスの特徴や利点をまとめていますので、英文添削サービスの利用を検討中の方は、サイト選びの参考にしてください。
エダンズは、医学論文や科学分野に特化した英文校正サービスを行っています。英文論文校正や、研究のさまざまな段階におけるトータルサポートまでしてくれるサービスです。研究計画策定から論文出版計画まで、すべての段階に対応しています。
PDF形式でメール添付するか、郵送でも利用可能です。また、クオリティの高さだけでなく、スピードも両立しているのがエダンズの特徴といえます。「エキスパート英文校正」サービスでは、基本的に2営業日が納期となっています。
アイディーとは、24時間対応しているオンライン英文添削サービスです。24時間対応可能な理由は、世界中の校正者が協力しあって運営しているためです。英文校正を専門に行う添削者だけでなく、翻訳家や通訳、教員など、さまざまな英語のプロフェッショナルが在籍しています。
アイディーの特徴は、ただ英文添削をするわけではないということです。添削により変更した点については、なぜそのほうがよいのかまで解説してくれます。よりよい英文を完成させるだけでなく、利用者の英語力アップもサポートします。
原稿はアイディー公式アプリによって入稿できるので、手軽さも魅力のひとつです。なおアプリでは、英作文課題や写真課題を確認 したり、世界中のニュースを購読したりもできます。
エディテージに所属する校正者は、Ph.D・MD・MEng・PharmDといった学位を取得した人物です。さらに専門のトレーニングを受けており、各専門分野におけるプロフェッショナルでもあります。
トップジャーナル英文校正、プレミアム英文校正、スタンダード英文校正のコースがあるので、英文の内容やレベルに応じて選択するとよいでしょう。2人の校正者によって添削することにより、高品質な英文添削サービスが保証されています。また、1,300以上の専門分野に分類された校正者から、利用者に適した校正者をマッチさせるので、より高品質な英文が完成します。
今回は、英文チェックをする際のポイントや、英文チェックサイトを利用するメリット・デメリットについて解説しました。
英文添削サービスのメリットとしては、客観的な校正をしてもらえること、専門分野に特化した添削が受けられること、手軽により正確な英文に仕上がることが挙げられます。
ただし、内容や単語数によっては予算が多くかかることもあるので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
また、会社やプランによってもサービスの内容や料金設定は異なるので、いくつか比較したうえで利用するのがおすすめです。先述した英文チェックサイト以外のサイトが気になる方は以下のページも確認してみてください。
【免責事項】※このサイトの掲載情報については独自に収集した内容が基になっていますので、最新情報や詳細は、各英文添削サイトの公式ホームページをご確認ください。