英文添削をオンラインで受けられることが増え、以前に比べると英文添削を気軽に利用できるようになりました。
英文添削サービスには、1回の添削ごとに課金されるサービスと、定額制のサービスがあります。
この記事では、英文添削の定額制サービスの料金体系、どのような時に役に立つのか、定額制サービスの選び方等をご紹介します。
また、英文添削サービスの定額制サービスがお勧めできないケースについてもご説明します。
Contents
英文添削の定額制サービスは、月謝を支払うタイプのサービスと、英文添削複数回分をチケットやポイントの形で事前購入するタイプがあります。
どちらも、英文添削を受けられる回数や、英文添削1回当たりのワード数などが決められているのが一般的です。
英文添削の定額制サービスの料金について、ご説明します。
英文添削の定額制サービスは年々増えており、料金体系も様々。
料金は、対象とする英文の種類、添削内容と量、講師の質などによって異なります。
英文添削の定額制サービスが対象とする英文の種類としては、英語日記、各種英語資格試験のライティングやビジネス英語などが多いです。
また、アカデミック英語に対応している英文添削の定額制サービスもあります。
比較的手頃な値段で受けられる英文添削の定額制サービスは、100ワードで300 ~ 500円程度です。
100ワードがどれくらいのボリュームかと言うと、英検2級のライティングテストの語彙数は80~100ワードが目安であり、だいたい同じくらいです。
これらの定額制サービスはリーズナブルなため気軽に受けられるのが魅力ですが、対象とする英文の種類は各種英語資格試験対策やeメール、日記などが多く、アカデミック英語は対象外であることがほとんど。
ただ安価な分、英文添削をたくさん受けられるので、まずは英文ライティングへのハードルを下げたい、正しい英語を書く習慣を付けたいという方に合っています。
比較的手頃な料金で受けられる英文添削の定額制サービスには、以下のようなサービスがあります。
アイディーは英語力が初級から上級の方を対象とするオンライン英文添削サービスです。
講師は世界中のプロ講師や日本人バイリンガル講師で、英文添削のみの「お手軽添削」と、解説付きの「学べる添削」があります。
アイディーの英文添削・定額制サービスは、月額4,980円~、1回当たり166円~とリーズナブル。
1日1回、50ワードまでの英文添削を受けられます。
英文添削を受ける際には3,000超のオリジナル課題から選ぶことができ、英語資格試験のライティング対策に役立つ課題もあります。
フィードバックまでの期間は最大で7日以内。
スマホのアプリもあります。
フルーツフルイングフィッシュは、英語力が中級以上(TOEIC700点以上)の方を対象とする、オンライン英文添削サービス。
講師はネイティブ講師または日本人講師から選ぶことができ、講師に質問することも可能。
英文添削の対象となる英文は、各種英語試験対策のライティング、ビジネス英語ライティングなど。
チケット制の「英作文チケット」は原則有効期限なしで、チケット20枚分・11,000円~(チケット1枚で600文字・120ワード程度の英文添削)。
チケット1枚分で添削のみのフィードバックが1回分、チケット2枚分で解説付き添削を1回分受けられます。
フルーツフルイングリッシュには1年以内に決まった回数の添削を受けられる「日記添削」という定額制サービスもあり、180回受けられるプランだと88,000円(1回550円・600文字まで)。
英文添削のフィードバックまでの期間は、平均2~3日です。
オンライン英文添削には、TOEFLのライティング対策などアカデミック英語の添削が可能な定額制サービスもあります。
英語便は、英語力が中級以上の方を対象にしたオンライン英文添削サービス。
講師はプロのネイティブ講師で、文法・語法、ロジック、文章トーン、文章構造、語彙のニュアンスなど多角的な観点から添削。
日本語で質問することもできます。
スタンダードコースはチケット50枚当たり19,800円~、「Academic Writing TOEFL iBT(R)」コースは6ヶ月以内にネイティブ添削10回分にアカデミックライティングのPDFテキスト付で、25,000円(1回当たり2500円、150~300ワード程度)。
TOEFLのライティングに向けた本格的な対策ができます。
フィードバックまでの期間は平均24時間(最長48時間)と早いのが魅力です。
ベストティーチャーは、外国人講師によるスピーキングレッスンが付いた定額制オンライン英文添削サービスです。
自分が書いた英文を添削してもらった後、添削後の英文をもとにスピーキングレッスンを受けます。
新たに学んだ表現などを定着させやすく、スピーキング力も同時に鍛えることができます。
無制限で英文添削を受けられ、料金は月額12,000円(通常コース)または16,500円(英語資格試験対策コース)があります。
対象とする英文の種類は英語資格試験対策ライティングやビジネスライティングです。
多少コストはかかってもライティング力を本格的に上げたい、スピーキング力も同時に鍛えたい方に合っています。
ベストティーチャーは、情報セキュリティマネジメントシステムISMSの認証を取得しています。
英文添削の定額制サービスは、どんな時に利用するのがいいのでしょうか。
以下でご説明します。
英語ライティング力を付けるためには、独学でできる勉強もあります。
ただ、やはり添削してもらうことなしに、本物のライティング力を身に付けることは難しいです。
自分の書いた英文を添削してもらい、修正するという作業を繰り返すことで、自分が英語でミスしやすいポイントが分かるため、正しい英文法で英文を書くことが習慣づけられます。
また、より自然な表現を提案してもらうことで、表現の幅も広がります。
英文添削の定額制サービスならば、頻繁に英文添削を受けられるのでアウトプットの機会が増え、英文を書くこと自体に抵抗が少なくなります。
また、添削されたポイントを記録して次回のライティングに活かせば、確実に英文ライティング力がついてきます。
英語塾に通う時間や予算がないが、ライティングの添削だけを受けたい場合、英文添削の定額制サービスが役立ちます。
英語塾に通うとなると、入学金や月々の授業料がかかります。
また、授業の時間が固定されて時間の融通が利きづらく、集団授業だと個々の生徒の英語力に合った指導を受けるのが難しくなります。
ライティングのプライベートレッスンを受ければ、個々のレベルに応じた指導をしてもらうことができますが、従来のプライベートレッスンでは料金が高額でした。
ライティング力をアップさせるには、ある程度量をこなす必要があります。
最近はオンラインで利用できる、比較的安価な英文添削サービスが増えました。
定額制サービスであれば、一回の添削ごとに料金を気にする必要がなく、継続しやすいです。
オンラインの英文添削は、世界中に講師がいるため時差を利用して24時間対応可能、返信が早いサービスが多いのも特徴です。
時間に余裕がなくすぐに添削してほしい時にも便利です。
添削された英文が早く返却されれば、自分が書いた英文の内容を忘れないうちに、復習できるメリットもあります。
ここまで英文添削の定額制サービスが役立つケースを説明してきました。
ただし、英文添削の定額制サービスがおすすめできないケースもあります。
英文添削の定額サービスはたいていワード数が決まっており、100~300ワード程度が一般的で英語資格試験のライティング対策にはちょうど良い分量になっています。
ただ、英語論文やビジネス文書など分量が多い英文になると既定のワード数を超えるだけでなく、英文全体の構成がより重要であるため、定額制の英文添削では十分対応できません。
英語論文やビジネス文書など機密事項が含まれる英文の場合、英文添削の定額制サービスはあまりおすすめできません。
オンラインで英文を送受信する上、毎回講師が異なることもあるためです。
機密事項が含まれる英文を添削してもらう場合は、セキュリティ対策が万全、またはあらかじめ機密保持契約を交わす英文添削会社を選ぶ方がベターです。
英文添削の定額制サービスが対象とする英文の種類には様々なものがあり、上述した様にアカデミック英語に対応している定額制サービスもあります。
ただ、いずれの分野にも共通するアカデミック英語の表現等を学ぶことはできますが、専門的な用語まで正確に添削してもらえるとは限りません。
専門的な内容を含む英語論文などの場合は、専門分野に詳しい校正者に添削してもらうのがベターなので、定額制の英文添削はおすすめできません。
英文添削の定額制サービスはどのように選んだら良いのでしょうか。
注目すべきポイントを、4つに分けてお話します。
【英文添削の定額制サービスを選ぶ時のポイント】
選ぶポイント | 例 |
---|---|
英文の種類 | 日記、英語資格試験ライティング、ビジネス英語、アカデミック英語など |
定額制サービスの内容 | 英語のミスの修正だけ、自然な表現の提示、添削の解説、ライティングのアドバイス、質問に対応しているか、リライト英文の添削など |
定額制サービスの料金 | チケット制か月額制か、何回添削を受けられるか、1回当たり何ワードまでかなど |
講師の質 | 添削の経験、生徒のレベルに応じて指導してくれるかなど |
英文添削の定額制サービスで対応している英語の種類、たとえば日記、英語資格試験のライティング、ビジネス英語、アカデミック英語などを確認しましょう。
同じ英文と言っても、英文の種類によって使われる表現や文体が異なります。
ネイティブ講師であっても、日記など日常的な内容のライティングの添削はできても、ビジネス英語やアカデミック英語のライティングには詳しくないといったケースはあります。
たとえば、アカデミック英語の英文添削をしてほしい場合には、アカデミック英語を添削の対象としている英文添削会社を選びましょう。
英文添削の定額制サービスの内容に、何がどこまで含まれているか確認しましょう。
英語自体の誤りの修正はたいていどの添削サービスにも含まれますが、以下のようなサービス内容は、添削サービスによって含まれる場合と含まれない場合があります。
英文添削の定額制サービスの料金が、予算内に収まるかどうかも重要ポイントです。
定額制サービスの料金体系がどうなっているのか、たとえばチケット制の場合は期限が決まっているか、月額制の場合は1ヶ月何回添削を受けられるのか、1回当たり何ワードまで添削可能かなどをチェックします。
料金は英文添削サービスの内容によっても変わるため、料金だけで判断するのではなく、料金と英文添削サービスの内容のバランスを見ながら検討しましょう。
英文添削の定額制サービスを選ぶ際は、講師の質も大切です。
以下の点に注目しましょう。
たとえネイティブであっても、全員が英文ライティングを得意としているわけではありません。
また、ライティングが得意であっても、添削の指導に長けているとも限りません。
英文添削の定額制サービスを選ぶ際は、英文添削・指導の経験が豊富な講師がいるかを確認しましょう。
添削してほしい英文の種類、たとえばビジネス英語やアカデミック英語の添削経験が豊富な講師がいるか、英文法に詳しいプロの講師がいるか、指導経験はどれくらいあるかなどがチェックポイントです。
講師が生徒の英語力に応じた指導ができるかも大切です。
たとえば、ライティング初心者の生徒に、最初から洗練された英文を書くような指導をしても、あまり効果は上がりません。
初心者の間違いやすいポイントやつまずきやすいポイントを踏まえ、まずは、英文の型を教え正しい英語で書けるように指導することの方が大切です。
各会社のウェブサイトに載せられた英文添削例などを見て、どのような添削がなされているか確認しましょう。
なお、現在の自身の英語力によっては、ネイティブ講師よりも、日本語できめ細やかに説明してくれるプロの日本人講師に添削してもらう方が望ましいケースもあります。
また、ネイティブ講師が添削する場合でも、添削後の質問は日本語でできる添削サービスもあるので、検討してみましょう。
英語のライティングは、独学だけでは身に付けるのが難しい分野です。
自分で書いた英文を英文ライティングに詳しい第三者に添削してもらい、修正したり新しい表現を覚えたりすることを繰り返すことで、少しずつライティング力がついてきます。
オンラインで受けられる定額制の英文添削サービスは、比較的手頃な値段であるため添削を多く受けることができ、ライティング力を上げたい時の力強い味方になります。
英語ライティングへの苦手意識を払しょくしたい、英語論文を書くための下準備としてアカデミック英語のライティングの基礎を身に付けたい場合など、英文添削の定額制サービスが役立ちます。
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