英語の文章の訳し方のコツと練習方法

数行の文章なら訳すのは簡単ですが、長文を訳してみると、小学生の作文のような「誰が~しました」を繰り返してばかりで、短文の羅列のような文章になってしまった、という経験を持つ人も多いでしょう。

英語が得意という人でも、翻訳は苦手という人が多く、普通に英語を学習するだけでは、翻訳上手にはなれないようです。翻訳には特別な学習方法や、訳し方のポイントがあるのでしょうか。上手な訳し方があるのなら、ぜひ知りたいものです。

学校で習った訳し方は間違い!?

中学や高校で英語を習った時、「後ろから日本語にすると理解しやすい」と教わった記憶はありますか。実はこれ、日本語に変換する方法としては正解ではありません。これは語順に起因していて、試験問題などで短いものを理解する時は、後ろから日本語にするのが正解ですが、長いものを後ろから読み込むのは、多くの時間が必要となり、前後関係を把握するのが難しく、間違いの元となってしまうこともあります。

上手な日本語への変換方法は、まずは全体を頭から大まかに読み、わからない単語はこの時に調べて、書かれているテーマを先に掴むことです。「誰が何をした」という関係を把握できたら、語順通りに直訳で書き出します。そこから読み物として成り立つように、加筆修正をおこなっていくと良いでしょう。

英文を訳し方のコツは?

日本語にする方法はわかりましたが、英単語すべてを日本語へ変換して並べると、意味が合っていても、自然な読みものにはなりません。プロは、ここから不要な言葉を削ぎ落とし、自然で豊かな文となる言葉を足して、立派な読み物に仕立てます。英語の基本は主語ですが、長いものは主語をできるだけ省くのがセオリーです。複数形や代名詞なども、省いても意味が通るものは、極力、抜いていくと自然な雰囲気となります。

複数の単語で形成された言葉を一語にまとめたり、形容詞は名詞に見合った言葉を選ぶ、日常で使わないような言葉を言い換えるなどすると、とても読みやすいものになります。こなれた文章を意識しすぎて、意訳とならないように気をつけてください。

英文を訳す具体的な練習方法は?

上達方法は、「たくさん読む」「たくさん日本語にする」、これに尽きます。とはいえ正解がわからないと学習しにくいので、まずは映画のシナリオ本からセリフを抜き出し、自分なりに日本語にしてみます。その後、本に書かれた日本語と照らし合わせて、どこが違うかをチェックしてみましょう。

映画なら全体を捉えやすく、セリフは口語で短いので、最初に取り掛かるのに最適です。自信がついてきたら小説の原書を日本語にしてみて、訳書と照らし合わせるのも力がつきます。また、英字新聞に掲載されているニュースを日本語に書き換えてみて、日本語で配信されている同じニュースと比べて、わかりやすく自然な日本語になっているかをチェックするのもおすすめです。

まとめ

日本語に変換する作業は、英単語を理解する力も必要ですが、思った以上に日本語力が問われます。普段から日本語の本や訳書をたくさん読み、英語だったらどう表現するかな、と逆から考えるのも、良いトレーニングになります。どちらか片方の言語だけを学習する姿勢では、いつまでもステップアップできません。日本語力を上げながら、同時に練習を重ねるのが、時間はかかりますが近道となります。無理のない範囲で、楽しみながら練習していきましょう。

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