論文の英文添削でおすすめの会社5選!

論文の英文添削でおすすめの会社とは、一体どんなところなのでしょうか。

この記事では、英語論文の添削が、eメールや資格試験のライティング対策などといった一般的な英文添削とどのように異なっているかについて解説していきます。

また、論文の英文添削におすすめの会社5社をピックアップし、各社の特徴、得意とする専門分野、英文添削のサービス内容、料金プランをご紹介します。

論文の英文添削は一般の英文添削とどう違う?

一般の英文添削会社が扱う英文には、eメール、資格試験のライティング対策、履歴書、ビジネスレポートなどがあります。

英文の種類によってフォーマットや書き方、よく使われる英語表現が異なってくるため、添削の基準は様々です。
論文の英文添削は、一般の英文添削とは以下の点で異なります。

アカデミック英語表現

英語論文では日常生活では使わないような、アカデミック英語の表現が使われます。

アカデミック英語で論文を書いた経験や、アカデミック英語で書かれた英文の添削経験がなければ、ネイティブであっても十分な英文添削をすることは難しいでしょう。

専門的な内容が中心

論文は各分野における専門的な内容を多分に含んでいます。

英文ライティング及び英文添削の経験が豊富なネイティブであっても、当該専門分野についての知識を持ち論文の内容が理解できる方でないと、内容を踏まえた質の高い英文添削はできません。

ボリュームがある

一般的な英文のワード数は数百ワード程度ですが、英語論文の場合、数千ワード以上のボリュームがあることも少なくありません。

長文の添削には専門的な技術が必要とされるため、通常の英文添削サービスではカバーできないことがあるのです。

論文の英文添削に強い会社にはどんな特徴がある?

では、英語論文の英文添削を得意とする英文添削会社はどんな特徴を持っているのでしょうか。

専門分野に精通した校正者がいる

論文の英文添削に強い会社は、各専門分野に精通し、学術論文の執筆や英文添削の経験が豊富な校正者が多数在籍していることが特徴です。

ウェブサイト上で校正者の専門分野や経歴を掲載している会社も多いため、専門分野に詳しい校正者がいるか調べてみるとよいでしょう。

英文添削の質が高い英文添削会社であっても、自分の研究分野に詳しい校正者がいなければ、論文の内容を踏まえた英文添削を受けることができません。

英文添削会社を探す際には、専門分野に精通した校正者がいるかどうかを真っ先に調べることをおすすめします。

英文添削サービスの範囲が広い

一般向けの英文添削サービスは、スペルミスや文法上のミスなど英語自体の誤りを直すことが英文添削の主な目的です。

対して論文の英文添削に強い会社は、英語自体の誤りを修正することはもちろんのこと、以下の項目を考慮に入れて英文添削を行っています。

専門分野の論文に適した英語表現に修正

論文の内容によって、適切な英語表現は異なります。

論文に強い英文添削会社は、専門分野の内容にふさわしい英語表現に修正してくれるので、読者にとって理解しやすい論文となります。

ジャーナルの投稿規定に沿っているか確認

論文をジャーナルに投稿する場合、ジャーナルの投稿規定にしたがって書かれているかは非常に重要です。

論文の英文添削を得意とする会社は、論文構成、ワード数など投稿規定の項目一つ一つについて、チェックを行います。

論文の採用可能性を高める

論文の英文添削を数多く扱い、経験豊富な校正者が在籍する会社は、どのような論文がジャーナルにアクセプトされやすいか熟知しています。

校正者の中には、論文執筆の経験者や論文の英文添削の経験者だけでなく、ジャーナルの査読経験者もいます。
このため、査読者の視点から、論文の採用可能性を高めるような英文添削が受けられるのです。

具体的には、明瞭簡潔な英文にする、研究の新規性や重要性を明確にする、それぞれのジャーナルで一般的な文体やよく使われる英語表現に修正する、などの内容を含んでいます。

ダブルチェック体制が整っている

個々の校正者が優れているだけでなく、ダブルチェック体制が整っている英文添削会社がおすすめです。

2人目の校正者が1人目の校正者が見落とした点がないか確認する、1人目の校正者が英語自体の間違いや論文の内容に踏み込んだ校正を行い、2人目の校正者が投稿規定のチェックや図表の形式などの体裁面を整えるなどの体制が作られている会社であれば、高い精度で論文添削をしてくれることでしょう。

アフターフォローが充実

フィードバック後に筆者からの質問を受け付ける、再校正サービスがある、などアフターフォローが充実している英文添削会社がおすすめです。

筆者と校正者の論文内容に関する理解をすり合わせることで、より質の高い論文に仕上げることができます。

論文の英文添削でおすすめの会社5選

ここでは、論文の英文添削でおすすめの会社を5つ紹介し、それぞれの会社の特徴、得意とする学術分野、校正者のプロフィール、料金プランなどを説明していきます。

おすすめの英文添削会社の中には、料金プランによって添削内容が異なる会社もあります。
自分が希望する英文添削内容が含まれているか、事前によく確認してから依頼するようにしましょう。

edanz(エダンズ)

edanz(エダンズ)は、医学や科学分野の論文を得意とする英文添削会社で、医学分野や科学分野に精通した専門家が300人以上在籍しています。

ウェブサイト上に校正者の詳しいプロフィールが掲載されているため、依頼する前に自分の専門分野に詳しい校正者がいるか確認することもできます。

edanzの英文添削は、厳しい基準で選定されたネイティブの専門家と品質管理の専門家がダブルチェックします。

博士号を保持する各分野の専門家は3年以上の英文添削経験を、品質管理の専門家は2年以上の編集経験を有しています。

edanzが英文校正した論文は、あるジャーナルでの論文採用率が1.7倍になったとのデータがあるほどです。

料金は納期によって変動するシンプルなシステムであるため、必要な予算が算出しやすいという点もメリットといえるでしょう。

納期が3営業日の場合が1ワード当たり13.2円、2営業日の場合は1ワード当たり18.15円、1営業日なら1ワード当たり23.65円です。

【edanzの英文添削サービス料金プラン】

エクスプレス 通常 ゆとり
納期 1営業日 2営業日 3営業日
料金 23.65円/ワード 18.15円/ワード 13.2円/ワード

edanzの英文添削サービスに含まれる主な内容は以下のとおり。
・文法上の誤りを修正
・科学的な表現の明確性や適切性を高める
・研究の新規性、有用性を明確にする
・無料の再校正あり(1回目の添削後60日以内)
・投稿規定に沿っているか確認

edanzの英文添削は、単に英語をブラッシュアップするだけでなく、論文の内容に踏み込んでジャーナルへの採用可能性を高めてくれます。

また、2回目の校正が無料で受けられるため、著者と校正者の理解や認識をすり合わせることができます。

enago(エナゴ)

enago(エナゴ)は、学術論文に特化した英文添削会社です。

文系・理系の幅広い専門分野に精通する2,000名以上の校正者の中から、論文の専門分野に合った2名が英文添削を担当します。

校正者は全員ネイティブで、博士号または修士号を保有していることから、実力も十分です。

英文添削の内容の違いにより、「トップインパクト」、「アドバンス」、「ノーマル」の3つの料金プランがあります。

【enagoの英文添削サービス料金プラン】

トップインパクト アドバンス ノーマル
英文添削内容 トップジャーナルへの論文投稿をサポート 論文構成もチェック 文法や語彙・専門用語をチェック
料金 27円/ワード~ 11円/ワード~ 5.5円/ワード~

「ノーマル」は、文法や語彙のチェックの他専門用語のチェックが含まれます。

「アドバンス」には「ノーマル」にはない論文構成のチェックや英文カバーレターのチェックがあり、「トップインパクト」には、論文の学術的内容のチェックや事前査読レポートや盗用・剽窃チェックが付いています。

「ノーマル」以外は再校正サービスが付いており、校正者への質問も可能です。

また、英語の質が理由で論文がジャーナルにリジェクトされた場合には料金が返金される「返金保証」サービスも付いています。

editage(エディテージ)

editage(エディテージ)は、創業20年と長い歴史を持つ英文添削会社です。

専門分野に精通するネイティブ校正者2人がダブルチェックしてくれるほか、質問対応や再校正サービスも付いています。

料金プランは英文添削サービスの内容に応じて3つあります。

【editageの英文添削サービス料金プラン】

トップジャーナル プレミアム スタンダード
英文添削内容 学術的内容もチェック 論理構造もチェック 文法や語彙・専門用語をチェック
料金 30円/ワード~ 10.5円/ワード~ 5.5円/ワード~

「スタンダード」は文法や語彙・専門用語をチェックするベーシックなプランです。
「プレミアム」は加えてパラグラフレベルの論理構造もチェックしてくれます。

「トップジャーナル」は研究内容まで踏み込んだ英文添削となっており、学術的内容のチェックまで行ってくれるため、論文の完成度を底上げすることができます。

校正者が精通する専門分野は1,300以上にわたり、博士号取得者も多数在籍。
他の英文添削会社で自分の専門分野に合った校正者を見つけられなかった人にもおすすめです。

FORTE(フォルテ)

FORTE(フォルテ)では、専門分野の知識を有するネイティブ校正者が英文添削を担当してくれます。

対応可能な専門分野には、生命科学、地球科学、臨床医学、臨床検査・実験医学、人文科学、物理科学・工学などがあり、非常に幅広いことも特徴です。

料金プランは英文添削の内容に応じて3つあります。

【FORTEの英文添削サービス料金プラン】

英文校正365 英文校正 英文校正ライト
英文添削内容 1年間の再校正付き 図表の校正(各10個まで)
再校正1回無料
文法・スペルのチェックのみ
料金 600ワード以下:11,550円
601ワード~:19.25円/ワード
600ワード以下:8,250円
601ワード~:13.75円/ワード
250ワード以下:2,200円
251ワード以上:8.8円/ワード
納期 5営業日~ 5営業日~ 2営業日~

「英文校正ライト」では文法・スペルのチェックをしてくれます。
非常に安価であるため、お試しで英文校正を受けてみたいという方に最適といえるでしょう。

「英文校正」プランは図表の校正と再校正が1回分無料で付いているFORTEの基本の英文添削プランで、「英文校正365」は再校正が1年間無料のプランです。

投稿規定チェックは、有料オプション(5,500円)となっています。

論文を投稿したジャーナルの査読者から英語の質に関する批判を受けた場合は、再度原稿を確認し問題の有無についてのレポートを作成するアフターフォローもあります。

見積もりから英文添削の完了まで、日本人コーディネータ―が対応してくれるので、ネイティブ校正者と直接英語でコミュニケーションを取る自信がない、という方にもおすすめです。

英語エキスパート

英語エキスパートは、学位を保持したネイティブ校正者が英文添削を担当してくれます。
医療、物理学、エンジニア、社会科学など様々な分野に対応しており、アフターフォローも豊富です。

英文添削は2人の校正者が3段階で対応する方式であり、1人目の校正者が添削した後2人目の校正者がチェック、その後1人目の校正者が再度確認するという流れで進んでいきます。

自然科学系の論文とそれ以外の論文で異なる料金体系となっており、英文添削の内容によって3つのプランがあります。

【英語エキスパートの料金プラン】

  プレミアム英文校正 ノーマル英文校正 ベーシック文法チェック
英文添削内容 ・内容に踏み込んだ英文添削
・論文構成チェック
・投稿規定チェック
・専門用語のチェック
・自然な表現かチェック
・読みやすさをチェック
・文法やスペルミスのチェック
>自然科学系論文の料金 9円/ワード~ 6円/ワード~ 4円/ワード~
自然科学系以外の論文の料金 8円/ワード~ 5円/ワード~ 4円/ワード~

「ベーシック文法チェック」は文法やスペルミスのチェックなど基本的な英文添削、「ノーマル英文校正」には専門用語のチェック、表現が自然か、読みやすい英文か、などのチェックが含まれます。

「プレミアム英文校正」では、論文構成や投稿規定のチェック、論文の流れ、英文カバーレターのチェックなどもしてくれるため、クオリティを底上げしたい方におすすめです。

「ベーシック文法チェック」以外の2つのプランでは、質問に対する対応も受け付けてくれます。

英文エキスパートは英文添削の料金が比較的安価であり、予算が限られている時におすすめです。

ただし、上表に記載の料金は1日当たり1000ワードまでの場合の料金であるため、1日当たり1000ワード以上の英文添削が必要な場合は、1000ワードごとに1~3円/ワードずつ加算されることに留意しましょう。

まとめ

この記事では、論文の英文添削が一般的な英文添削と違う理由として、論文はアカデミック英語で書かれている、専門的な内容を含む、文章量が多い、といった特徴があることをご説明しました。

論文の英文添削に強い会社は、専門分野に精通した校正者が多数在籍しており、英文のダブルチェック体制やアフターフォローが充実している点が特徴です。

この記事で紹介した5つの会社は、それぞれ得意とする専門分野、校正者のプロフィール、英文添削の内容、料金、ダブルチェック体制やアフターフォローの形式が異なります。

それぞれのサービス内容を吟味し、ご自分の論文の専門分野や英文添削のニーズと照らし合わせて、最も適切な英文添削会社を選ぶようにしましょう。

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